はじめまして、株式会社ハイサイの開発エンジニアY.Hです。
Y.H 基本スペック
- 開発: Rails 6年 / Backend and Frontend
- インフラ: AWS (EC2, RDS, S3, EKS, etc.)
- その他: テックリード経験 / ⼈材育成‧メンタリング
- 趣味: キャンプ、バイク、音ゲー、ダーツ

私が未経験から始めた頃とは違い、「AIによるWebエンジニアリング」の時代である今、 私自身のキャリアを基に、「これからWebエンジニアを目指す人は何を学ぶべきか?」を今一度考えてみたいと思います。
AIがコードを書ける今、Webエンジニア初学者は何を学んでいくべきなのか
昔は自分の手でコードを0から100まで書くことが当たり前でしたが、今ではAIが人に代わってコードを0から100まで書いてくれます。
そのため、企業側としては新卒やWebエンジニア初心者を雇って育成をするメリットが薄くなったように感じます。AIなら何も教えなくても一定の水準の出力を行えるからです。あとは、ある程度コードに精通している人がAIと対話してコードをブラッシュアップすれば良い。これからのWeb開発はそのような方向へシフトしていくと感じています。
しかし!ここである程度「コードに精通している人」という部分が肝になってきます。じゃあその人材はどこから取り入れればいいのか?
ぱっと思いつくのは、ある程度Webエンジニアとして業界を生きてきた人間を中途として雇えばいい、というところでしょうか。
しかし……現実はそういうわけにもいきません。
その中途で雇ったWebエンジニアが、必ずしもAIを使えるとは限りません。Webエンジニアリングに精通しているだけでなく、AIを使う能力が別途必要になってくるのです。
じゃあ企業としてはどのような人を雇いたいのでしょうか?
第一に、「ビジネスデータを理解し、ビジネスを推進するためにAIの活用を行い、品質や生産性を向上できる人」だと考えます。そこに付加価値として、Webエンジニアリングに精通しているかどうかが加わってくるのではないでしょうか。

「AI人材」って何だろうと考えてみる
一見すると「AIさえ使えればいい」ように思えますが……
こう聞くと、「つまり、コードを書けなくてもAIを使いこなす能力さえ身につければよいのか」と思われるかもしれません。
では、AIを使いこなせる「AI人材」とは何でしょうか?ここは難しいポイントですが……

最低限、AIと対話することができ、どのAIが何に優れているかを把握しており、法的リスクやAI活用ガイドラインを理解していることだと考えています。
Webエンジニアの観点から言い換えると、AIに『このバグを直して』と丸投げするのではなく、『エラーログのこの部分と、該当のコントローラーのコードを渡すから原因を推測して』と、適切な文脈(コンテキスト)を切り取って渡せる能力も必要になります。
なぜなら、いくらAIが優秀でも、個人情報や企業の機密情報を読み取らせてしまったら重大なインシデントになりかねないからです。また、適切な情報を投げられなければ、求めている回答を得ることもできません。
AIによっては「学習に使わせない」という設定もありますが、絶対に情報が漏洩しないという保証はないため、秘匿性の高い情報は入力してはなりません。

以上のことから、最低限AIの仕組みを知り、AIに何を問うべきかを理解している人間こそが「AIを使いこなせる人材」だと思っています。
……では、AIを使いこなせる人材になるために、Webエンジニア初心者は「AIの勉強だけ」をすれば良いのでしょうか?
実は、答えはノーです。

次回の【後編】では、AIの出力を見極めるために絶対に必要な「ある基礎知識」と、私自身の3年目の挫折エピソードについて熱く語っていきます。お楽しみに!